「飾り」

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この小説は、ロックという音楽でもあり、生きるスタイルでもあるジャンルを表現したくて書き出した小説です。 ポジティブではなく、ネガティブだけど少しでも見据えた先にある、光に向かって歩いて行けるような音楽。 物事はうまくいくことが少ないけど、少しでもその人にとっていいほうに行けるように。 そんなメッセージを、嘘偽りなく歌えるのはロックだけです。 ロックのルーツはブルースです。 ブルースは、人種差別され、奴隷とされていた黒人達が産み出した、哀しみと切なさを歌う音楽です。 そのブルースが土台になり、開放的で楽しさや恋を歌うジャズが生まれ、ジャズとブルースが合わさり、ロックが生まれました。 ロックが何かと問われたら、自分はこう答えます。 ロックは、国籍や身分や貧富の差を問わず、明るい奴、暗い奴、落ち込んでる奴、何かしたいけど何をしたいか分からない奴、自分ってダメだなと思ってる奴。 どんな人にも感動を与え、衝動を与える、目標を与える、未来を与える、友達を与える、行動する理念を与える。 なにより、生きていく指針をくれる。 ロックに救われた人は、その感動を次の世代に繋いでいく義務があります。 どんなやり方でもいい。 そうやって連綿と受け継がれていく様を、ロックンロールと言います。 この小説は、ロックに携わってる人間が、なぜロックを続けるのか、好きでいるのか、奏でるのか。 少しでも感じとってもらえるように書きたいです。 とんでもなくバカでダメダメなキャラクター達ばかりだけど、作者は彼らが大好きです。 彼らの想いを、少しでもリアルに書いていきたいです。 ぜひ読んでみてください。
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