きっかけ

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無事進級したオレは新しい教室に足を踏み入れた。 「また同じクラスじゃねーか、太陽!」 「お、尚じゃん!よろしくなっ」 「あったりまえだろ!」 親しげに話しかけてきたのは一番仲のいい 君津 尚輝(きみつ なおき) まあ略してオレは尚って呼んでる。 中学からの腐れ縁だ。 「太陽じゃん!よろしくな」 「おうっ、よろしくな」 「あ~太陽君だ!よろしくね」 「お、よろしくな」 次から次へと男女関係なくオレに話しかけてくる。 てか知らねー奴まで話しかけてくるけどなんでだ? 「お前相変わらず人気者だな~」 「……そうか?」 恨めしそうに見てくる尚に素っ気なく返す。 「よし、HR(ホームルーム)初めんぞ!」 「あれもっちゃんじゃん! じゃあ俺席着くからまた後でな」 「おう!また後でな」 そう言い尚は自分の席に帰って行った。 「え~今日の日程は」 話し始めたもっちゃんを横目にオレは外の桜を眺めていた。 .
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