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「悠さんーー!!!!」
たまたま道端で見つけた悠にむかって
勢いよく手をふる。
アイツはアタシのことは覚えてるのかな…
いや元バンドメンバーだなんて恥ずかしくて
他の人には言われないだろう。
「てかお前誰てゆー顔ね。元メンバーの顔ぐらい覚えておきなよ。」
「ぁあ。花音か…お前またバンド組み初めたんだって?」
「悔しくて辞められるかて感じだよ。悠は…事務所入っちゃうし…捨てられたみたいじゃん。」
「いや?むしろ見捨てた?」
「何それ?まぁ、あれだライブやんか見に来てね。じゃあ。」
天野花音…
俺がバンド初めたばっかのときに、アイツがヴォーカルでメタルみたいなバンドを組んでた。
女とバンドは絶対くまない。て決めてたけどアイツの熱意にまけて
組んでしまった。
活動期間は一年間てゆう限定バンドとゆうかたちで。
「悠さんの元メンバーすか?」
「ロリータちゃんかぁ。良い子ぽいじゃないすか。てかライブ会場俺等と一緒すよ。」
「流ーマジで?めちゃくちゃやりにくい。アイツ、昔俺のファンに色々叩かれてるからさ…。」
「けど僻みみたいなもんでしょ?」
「過去を忘れたくても、忘れらんない…。」
「けど明日ライブですし、気合い入れて行きましょ?」
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