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「かごめっ……!!」
犬夜叉は自分の声で目を覚ました。
「……犬夜叉?
どうしたの?
青白い顔してるよ…?」
自分の腕の中から、かごめの心配そうな表情と細い腕が伸びてきて、犬夜叉の頬を包んだ。
「かごめ………。」
犬夜叉は自分の腕の中に愛しい少女のぬくもりを感じ、安堵の溜め息をついた。
「何か怖い夢でも見た……?」
かごめは、犬夜叉の頬を優しく撫でた。
「あぁ………
怖い夢……だったな…
かごめが居なくなった夢だ……。」
犬夜叉は目を瞑り、抱き締める腕に力を入れた。
「犬夜叉……。
大丈夫だよ……私、ここに居るから。
明日も…明後日もずっとずっと……犬夜叉の傍に居るからっ「かごめっ…」」
かごめへの愛しい想いが溢れ、かごめが話し終わるのを待たずに、かごめを強く強く抱き締めた。
「くっ…苦しいよ…犬夜叉。」
かごめが腕の中で苦しそうにもがいたので、頭だけ解放してやった。
「あぁ……
俺たちはずっと一緒だ………。」
犬夜叉はかごめの耳元で優しく囁くと、その桃色の可愛い唇に、自分の唇を優しくおとした。
――そうだ。
かごめはここに居る。
俺の居場所は永遠に、
かごめの隣なんだ――
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