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何日間かすると、彼女も結果を出す様になってきた。 頑張っているらしい。それは認めよう。しかし話し方がお子ちゃまだ。 相変わらず彼女は孤立していた。
話す相手もなくポツンとしている彼女を見て、私は可哀想に思えてきた。
「新垣さん、頑張っているみたいだね!」私は話し掛けてみた。
「はい。有り難うございます。」 …あら? ちゃんとした言葉で話せるじゃん!
「最近なんだか皆さん冷たくて。」 彼女は今にも泣きそうな顔だった。
よくよく聞けば、彼女は周りに打ち解けようとわざと親しげに話したらしいのだ!
「新垣さん、世の中色んな人が居る。最初は丁寧にいかなきゃ。」私は諭す様に皆の気持ちを代弁した。
「そうだったんですかあ。よく分かりました、有り難うございます!勉強になりました!」 満面の笑みでそう言った彼女に私の胸はキュンとなってしまった。
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