お気に入りの枕がないと眠れない!

4/11
前へ
/81ページ
次へ
「まあ私だろうね。F4だし」 「F4ってなんだよ」 「華やかな4人」 「そっちの華だとFじゃないけど」 「だって千葉くんが言ってたんだもん」 「また千葉か。相変わらず下級生に弱いな」 優希は若干イラっとしていた。 年下と事件があって年下自体に好ましい印象がない。 どこか年上を舐めてる感じが許せない、それが優希の持論だ。 「それは漫画でいうツンデレだ」 金髪で端正な男が現れた。 彼はタイガーこと清水大河。 フランス人とのクォーターらしく、若干日本人離れした顔をしている。 「おはよう、清水くん」 「なんだ、虎か」 「おはようございます、お姉さん。優希、それは漫画でよくある差別じゃないか?」 「差別じゃねえよ。大河かタイガーって呼べって言ったけどめんどくさいからさ。悪意じゃねえから差別じゃない」
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加