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「その発言、主人公から遠いな」
「別に主人公らしくない主人公だっているよ。鼻毛使う人とか親友の婚約者を寝取る人とか」
「それは漫画でいう禁則事項じゃないか?」
「漫画じゃなくて小説だよ」
珠希を無視して会話をする2人。
しかし珠希は寂しくなかった。
なぜなら会話中の優輝を隠し撮りすることに夢中だったから。
「おい悪趣味女、隠し撮りするな」
優輝は珠希のデジカメを奪う。
「まったく、この前パソコン使ったら俺の写真が大量に入っててビックリしたよ」
「わ、私の秘密ファイルを……」
「犯罪者め」
「思い出のためにいっぱい撮ったんだよ?」
「思い出っていうのは心の中にだけあればいいんじゃない?」
「急にどうしたの?」
そのままスルー、かなりの人数に見られながら学校に到着した。
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