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「リアル姉萌え小説キターーーー!」
「静かに。近所迷惑だから」
リビングでいきなりそう言う姉、珠希(たまき)。
咎めるのは弟の主人公だ。
名前はまだない。
「弟の優希もいるんだからさ」
「1人ならいいの?」
「両親が旅行中だからって騒いじゃダメだよ」
優希はニヤリと笑った。
どうやら紹介をしなかったことに対する仕返しだろう。
しかも説明口調で先手か。
「お風呂」
「騒ぐなよ」
「騒ぎません」
健全な少年(高2)は女の子に興味はあるがスタイルがいいとはいえない珠希(高3)には興味がないようだ。
テレビをぼんやり眺めながら姉を待っていた。
女の風呂は長いなぁ、と。
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