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僕はキャリーバックを引きずりながら改札口を通り抜ける。
短い休暇を利用して、僕は毎年地元に帰るようにしている。地元は田舎で、万人が想像するような、田んぼに囲まれた田舎である。
そんな田舎に帰る僕の目的は、彼女に会いに行くことである。僕と彼女は距離が離れており、そう何度も会える距離ではなかった。
それに、僕は作家をしていて時間がなかった。毎日の〆切との戦い、それに時間を奪われていた。
エスカレーターを使い、ホームに上がる。そこには、乗る予定の新幹線が既に来ていた。
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