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「ばあさん!そんなものどこから持ってきたんじゃ!?」
「川で拾ったんですよ。おじいさんの好物だと思って拾ったんです。」
貧乏なくせにプライドだけは一人前のおじいさんは
「ワシはいくら貧しくても拾い食いなんてせんぞ!さっさと捨ててこい!!」
と、おばあさんを怒鳴り付けました。
「まぁまぁ、こんなに大きい桃なんて珍しいですし、
縁起もいいじゃないですか。とりあえず割ってみましょうよ。」
おじいさんは釈然としない表情を浮かべらがらも、
自らの好物という事もありナタで真っ二つに割りました。
すると中には元気な声で泣きわめく赤ん坊がいました。
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