6/10
前へ
/20ページ
次へ
おばあさんはいつも通りの落ち着いた口調で 「あら、よく私が育てようとしてるなんてわかりましたね」 と、感心しながら言いました。 おじいさんは鼻を「フンッ」と飽きられたように吹き 「何年一緒に居るとおもってるんじゃ」 と、おじいさんは言い目を背け考えていました。 おばあさんは近所でも有名な子供好きで、 仲の良い奥様連中からは『マイケル』の愛称で親しまれていたのです。 それほど子供が好きなのです。 そんなおばあさんは子供が出来ないのを悩んでいた時期もあり、 おじいさんもそれを痛いほど理解していました。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加