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「あれっ、あれぇ~?ない・・・ない、何処行ったんだ?」
携帯をなくし鞄の中を探しても見つからない俺、クラウドは困っていた。
「もう一回鳴らそっか?」
友達、ティファが自分の携帯を出して、クラウドに電話をした。
「鳴ったよ」
だが、メロディーが聞こえない。
「あっ!」と、クラウドは思い出した。
向かった場所は図書館。
中に入り、耳をすます。
🎵🎵🎵🎵
オルゴールの着メロが聞こえてきた。
聞こえる方向に向かう。
黒色の携帯を見つけた。
「よかった。夏休みに携帯なしだったら困るしありえないしな」
クラウドは鳴る携帯にスイッチを押した。
「ティファ、見つかったよ」
『よかったな』
しかし、出たのは知らない男の声だった。
「誰?」
『内緒。またな、クラウド』
プチッと電話がきった。
一体、誰だったのか。
それから夏休みになってから毎日のように男から電話がかかってくる。
「なぁ、あんたは誰なんだよ」
『だから内緒だって』
「気になるだろ?」
『それが面白いんじゃないか。あっはは』
「笑うところか?」
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