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毎日のように話して、少しずつ楽しくなった。
早く顔が見たいくらいだ。
「ねぇ、どんな人かの絵を描いていい?」
『いいぜ。紙用意したか?』
「ちょっと待って」
片手で紙とシャーペンをもって座り、机におく。
「いいよ」
『んじゃあ~、顔はイケメン、目もイケメン、唇もイケメンで・・・』
「ちょっと、イケメン、イケメンって言っているけど具体的に言ってよ」
『おっ、わりぃわりぃ。そんじゃ・・・』
男が言った言葉通りに描いてみた。
絵はそんなにうまくはないが、だいたいわかる。
8月11日。
俺の誕生日。
夜はティファも誘ってバースデーパーティーをした。
両親は仕事が忙しく、早く帰ってくることはなかった。
誕生日くらい、帰ってきてくれたら嬉しいのに。
クラウドの誕生日を忘れているくらいだった。
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