奇怪な説明

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とりあえず、さっき言った通りの公園で話を聞くことになった。 ベンチの近くに自販機があったので、とりあえずなにか飲み物を買う。 少女の注文は紅茶だったので買ってやった…やさしいな、俺。 「あんたの名前は?」 紅茶の蓋を開けながら少女がたずねる。 「なんで見ず知らずの女に名前を教えないとならんのだ」 別に教えてもいいが……一応な。 「偽名でもいい」 「いいのか……。じゃあ、I(アイ)で」 「女の子みたい。アイ」 「偽名のほうだ」 ……ちなみに、俺の名前は愛馬 連(あいば れん)この名前のせいで、女あつかいされることもしばしばあった。 それからは、人には親密になるまで名前を隠すのが癖になっていた。 「じゃあ…アイ。あんたは自分の力を使ったことがある?」 「ない……そんなもんは」 少女がいきなり問いただしてくる。 俺はその問いに正しく答えたつもりだ…多分。 「そう、よく今日までもったわね」 「なぁ、何だ……?お前の言うその力ってのは?いい加減気になってしょうがない」 「それを今から説明する。あんたは黙ってればいい」 …………はい。
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