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「まず一点、今の貴方は少し特殊な人間のうちに入っている 」
…………特殊?
「異能……てことか?」
「少し違う。力事態はあんた自身の持つ力と言うわけでわない」
「どう言うことだ?」
「つまり、あんたには力を持った何かが宿っていると言うこと」
「は?よく理解出来ん」
「二点目、その力を持った物って言うのは神、神のほとんどは土地や物、自然現象などを司っている」
「……もっと分かりやすく説明してくれ、なんでそんな御大層な物が俺の中にいるんだ」
少女は俺が聞き返すたびに紅茶を一口飲み込む、紅茶が一体、この説明の何のエネルギー元になるんだろうな。
「無意味……と言ったら少し残酷に聞こえるのかもね、偶然とか、たまたま、て単語が当てはまる」
……この奇怪な説明の数々に頭を抱えないやつは誰もいないだろう。
現に俺もそうだ…正直、帰りたい。
「どう言うことだ?」
少し強い口調で聞き返す。
「そう言うこと、神は自分で憑依する人間を選らばない、と言うより選べないって言った方が正しいのかもね。前の宿主が朽ちると、神は自分の意思とは関係なく勝手に次の宿主に憑依しなくてはならなくなる」
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