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「え?なに?ごめん、アタシお兄ちゃんの話す日本語がちょっとよく理解出来なくてさぁ?」
「理解出来ないのはお前の頭だ」
「あんたたちいい加減にしなさい…純(じゅん)もココア作ったから」
「わ~いさすがお母さんだぁお兄ちゃんとは大違い!」
シラケたツラでココアを渡す母親からココアを受け取る妹。
今思えば、なぜ親は俺に純と名付けてくれなかったんだろうな。
「母さん…あんまりコイツを甘やかさないでくれ…つけあがる」
「連は早く食べちゃいなさい!時間ないんでしょ?」
…………はいはい。
残りの朝食をリスのようにほうばって近くに置いてあったカバンを持って玄関に駆け出す。
もう少し、この日常的な会話を堪能していたかったがな。
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