予感

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一時間目が終わると俺は、興味も無いのに無理矢理成績順位表の前まで連れて来られた。 「何だよ?いつもは見たくないって喚いてるくせに」 「今回の俺は調子がいいのだ!もう『ダメガネ』とは言わせないぞ!」 そう言うと若葉はメガネをくいっと指で持ち上げて知的アピール。 「全然かっこよくないぞ?若葉、むしろかっこ悪さが増した感じだ」 「そう言う事は順位を見てから言いなさい!」 仁王立ちで順位を眺める若葉。 しかし、俺の見る限りでは50位以内にはコイツの名前は無い。 「あった!!」 突然隣から大きな声が聞こえる…若葉だ。 「どこに?」 「あそこだあそこ!」 まるで子供が駄菓子屋ではしゃいでいるみたいにぴょんぴょん跳ねる若葉。 目線の先に、確かに若葉の名前があった。 『128位若葉 洋平』 「学年で200位以内に入ったのは生まれて始めてだ!どうだ?凄いだろ?」 「総合(全学年順位)は462位だけどな」
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