少女との出会い

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道ゆく人は誰一人として助けない。 当たり前だ。 助けるほうがどうかしている。 皆、命を大切にしている証拠だ。 ー俺なら、どうする?ー その時、背中に強い衝撃が走った。 ー熱い ー痛い ー狂いそうだ どうやら、後ろを盛大に蹴られたようだ。言忘れていたが、男達は俺の周りを円に囲んでいた。 今の俺に、安息の地は無いに等しかった。 「おい、お前何様だ?俺らのリーダー無視してんじゃねぇよ」 ー知るかよ ー舐めるなよ ーお前らなんか一発だ ーカスども その時、何かが俺の中で炎上した。 自分が制御できなくなる感覚。 ーヤメロ ー押さえろ ー俺の中に何がある? すると、何かが俺を取り押さえた。 体のごとではない。 腕を背中に持っていかれ、骨が折れたかと思うぐらい、腕が熱くなった。 …………っ!! さっきとは比べ物にならない衝撃が腕に走る。 後ろを振り向くと、誰かが立っていた。 見知らぬ…女。 サラサラの茶髪をなびかせ、青い瞳が俺を凝視する。 「止めな。あんたは自分の力を分かってない」 …………は?
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