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二時間目
俺の席は窓際なので校庭の景色がよく見える。
どうやらどこかのクラスが体育の時間だったらしい。
男女別々に別れて女子はテニス男子はサッカーのようだった。
そして、必死でテニスボールをラケットで打ち返す女子の中に、あの少女の姿があった。
さっきまでロングだった髪を後で一つに結び、少女が跳ねるごとに髪の毛がサラサラなびいていた。
見たところ運動神経はいいようだ。
距離があるせいか少女が俺を見つけることはなかった。
俺は、その後も授業に参加する事なく頬杖をつきながら眠気眼で少女を眺めていた。
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