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「こいつには感謝しているが、利用させてもらうよ。この大きさならお前の中の奴を取り出すのには十分だ」
「弱者を相手にするのは卑怯なんじゃない?」
少女が俺の前に立ちふさがる。
ー弱者だと?
「ふざけんな。誰が弱者だ」
「あんたの事よ」
「俺は弱くなんかねぇよ」
「弱い。昨日のあんたを見てれば分かる」
「あれはお前がいきなり……」
ー……ポタッ。
何かの水音が響いた
それに 腕からなにか滴っている。
ー赤い。
ーこれは、血?
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