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若葉が少女の手を振り払う。
「…………!?」
突然の出来事に少女はよろめく。
その瞬間を若葉は見すごさなかった。
ードスッ!
「………がはっ!」
若葉の拳が少女の腹を叩く。
「…………!おい!?」
咄嗟に声が出る。
少女はそのまま地面に倒れこんだ。
「…………う」
ー大丈夫か?ー
炎離の緊張した声が聞こえてくる。
「…大丈夫。油断しただけ」
腹を押さえながら少女が答える。
「なんだ、お前も弱いのか」
若葉が少女を見ながら右手のナイフをヒラヒラと動かす。
「あんまり舐めないでちょうだい……」
少女が苦しそうに答える。
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