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「がッ!?」
ドサッと倒れこむ若葉。
「くそっ身体は人間か!!」
早く立とうと力を入れた若葉の片腕がブルブルと震える。
「人間を選んだのが馬鹿だったみたいね」
「うっせえ!!馬鹿と言うな!」
少女はコントロールし終わった炎の枝を若葉に近づけながら見下ろす。
「なに?その目 まだやる気?」
……なんかあいつが天下を取ったみたいな感じになってる、それは違くね?
若葉の歯ぎしりする音が聞こえた。
「…土地神を舐めるなよ!!」
次の瞬間、若葉の周りの泥土が勢いよく羽上がった。
「……ぶっ…!?」
少女の顔に泥が飛び散る。
「次のはこんなもんじゃないぞ!!」
若葉が立ち上がった瞬間、周りの土がボコボコを泡を立てたと思うと、宙を浮き、丸い黒に近い焦げ茶色の珠が幾つも出来た。
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