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「最悪…………」
少女が顔についた泥を袖で拭いながらつぶやく。
俺にも多少の害が出た…制服が泥まみれだ。
「ふんっいい気味だな」
若葉が左手の指をならすと、それを合図に丸かった土の塊が鋭く尖り始めた。
「う…………!?」
少女の目が恐怖に見開いている。
「全部避けられるかな?」
「いや、黒くて…光ってるのが、沢山………」
ーおい!?しっかりしろ!あれはあれとは別の物だ!ー
…………?
あれってなんだ?
確かに少女の言うとおり、あの珠は丸かった時よりも黒光りしている様に見える。
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