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ーシュッ!
若葉の右上にあった尖った土が少女を目掛けて加速する。
「ひ…………!?」
ーおい!危ないぞ!!ー
炎離が呼びかける。
何やってんだよ!? 早く避けろ!
そう心で念じると同じに無意識に体が動いた。
「…………っ!」
さっきとは立場が一転した。
足を震わせて怯える少女を俺が盾になりなんとか助けられたようだ。
「………う」
そのリスクは俺が思っていたよりでかったらしい。
刺さった左腕から血が流れ出る。
ー大丈夫か?ー
「……死ぬ様な事じゃねぇよ」
ー息を切らされながら言っても全く説得力がないがな、まぁお前にしてはよくやったよー
「………チッお礼の言葉がそれかよ」
ー礼を言うべきは俺ではないからなー
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