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一方、お礼を言うべき本人は、なにがそんなに怖いのか放心状態寸前。
「なぁ、急にどうしたんだよこいつ」
ーまぁ色々あってな、黒光りする物が大嫌いなんだこいつー
「ふーん。不良に絡まれてもビクともしない様な奴がねぇ……うわッ!?」
いきなり飛んできた黒い塊に思わず悲鳴をあげる。
幸いなことにそれで犠牲になったのは俺の前髪の先っちょぐらいだった。
「いつまでぐだぐだやってるつもりだ?俺の狙いはお前なんだ、連」
「…………」
急にどうすればいいのか分からなくなる。
本当なら、俺が少女を安全な場所まで連れて行くべきなんだろうが…………。
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