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ーどうした?小童?ー
うっすらと炎離の声が響く。
だけど、今の俺にはそんなこと、どうでもいいことだった。
ー体が熱くなっていく
ー強大な力が溢れてくる
ー止めなくてはいけない
ーでも、止められない
身体中の産毛が逆立っていく。
段々と、獣のような息遣いになっていく。
身体の奥から、感じたことの無い自分が沸き上がってくる……。
ー……力の暴走が始まったかー
炎離が残念そうな声を出す。
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