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「……な、なんだよお前……」
若葉の顔色が恐怖に染まっている。
ーハハ、なんだよ。さっきまでの強気はどこにいったんだよ?
ー若葉
無意識に右手が拳を作る。
「…………!!?」
次の瞬間、額に焼けるような熱さが充満した。
「…あ、あぁぐ……」
額からシュワシュワと湯気が立つ。
ー……ほぅ、『狐の刻印』か…お前の中にいる奴、やっと分かったぞー
本人は気付いていないが、連の額には赤い狐の全身が描かれた刻印が残されていた。
ーいいタイミングだここいらでお前の力、見物させてもらうぞー
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