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……えっと……。
「行くって…お前とか?勘弁してくれよ」
こんな奇怪な火遊びするやつ、見たことがない。
「だって、あんたこのまま家に帰れるの?いいならいいけど?」
確かに…そうだが。
「どこへ……?」
「どこでもいい、二人になれる場所」
……新手の告白か?
「えっと…俺火遊びは嫌いなんで……」
そう聞くと少女は見下した様な目で俺を見た……殴りてぇ。
「あんた…全然何も知らないの?馬鹿みたい。さっきも受け身すらとらないし…反射神経とかゆう問題じゃないわね…馬鹿よ」
…………。
ここまで馬鹿にされるのは初めてだな……。
「馬鹿馬鹿言うな!!俺はテストでは毎回学年5位以内の優等生だぞ!!!」
まぁ、こんな日常だからな…先公に目をつけられないようにするにはこれが精一杯ってわけだ。
「1位」
少女が呟く。
「…………お前が?」
そう聞くと少女は頷いた。
「…………」
あぁ、なんも言えねぇ……俺は毎回5位以内には入るが1位にはなったことがねぇ……。
「…………分かった、じゃあその辺の公園にでも行くぞ!!仕方なくだからな!」
「分かった。連れてって」
完全に負けたな…………ハァ。
いったい俺はこれから何を聞かされるんだろうなぁ?
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