少女との出会い

8/8

49人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
……えっと……。 「行くって…お前とか?勘弁してくれよ」 こんな奇怪な火遊びするやつ、見たことがない。 「だって、あんたこのまま家に帰れるの?いいならいいけど?」 確かに…そうだが。 「どこへ……?」 「どこでもいい、二人になれる場所」 ……新手の告白か? 「えっと…俺火遊びは嫌いなんで……」 そう聞くと少女は見下した様な目で俺を見た……殴りてぇ。 「あんた…全然何も知らないの?馬鹿みたい。さっきも受け身すらとらないし…反射神経とかゆう問題じゃないわね…馬鹿よ」 …………。 ここまで馬鹿にされるのは初めてだな……。 「馬鹿馬鹿言うな!!俺はテストでは毎回学年5位以内の優等生だぞ!!!」 まぁ、こんな日常だからな…先公に目をつけられないようにするにはこれが精一杯ってわけだ。 「1位」 少女が呟く。 「…………お前が?」 そう聞くと少女は頷いた。 「…………」 あぁ、なんも言えねぇ……俺は毎回5位以内には入るが1位にはなったことがねぇ……。 「…………分かった、じゃあその辺の公園にでも行くぞ!!仕方なくだからな!」 「分かった。連れてって」 完全に負けたな…………ハァ。 いったい俺はこれから何を聞かされるんだろうなぁ?
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

49人が本棚に入れています
本棚に追加