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少しすると温かさと
彼特有の良い香りに
ぼくの体は包まれた
「ごめん、
傷つけて本当にごめん
不安にさせてごめん。
俺、裕翔の気持ち痛いほど
わかってるはずなのにさ‥
勝手なことばっかでごめん」
涼介は僕が落ち着くように
僕の背中をぽんぽんと
優しく叩いてくれた
それが何だか心地よくて
本当に嬉しくて
涙がだんだんと引いていく
「落ち着いた?」
しばらくすると、
涼介は僕の顔を見て
まだ瞳に残る涙をそっと
指でぬぐってくれた
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