6945人が本棚に入れています
本棚に追加
/446ページ
砂と血と硝煙たまに血
20XX年
中東
アフガニスタン
砲兵基地エクスカリバー
現地時間10:02
射撃場
三番レーン 設定距離1250m
鼓動の音が大きい
それに反比例する様に周りの音が聞こえない
僅かに聞こえる自分の呼吸音
今自分の網膜にはヒト型の的が焼き付いている
引き金に指がかかっていく
両目を細めて徐々に人差し指に力を込めていく
耳当て越しに乾いた爆発音が聞こえて、慣れ親しんでいる衝撃が左手~肩に同じタイミングで伝わる
スコープの向こう側では数秒遅れでヒト型の心臓部分に穴が一つ追加された
最初のコメントを投稿しよう!