†第六被害者―血の舞踏会―†

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「カンダイさん!!こっちこっち!」 「あ、そこか、で、仏さんは、みつかったか?」 「はい!」 カンダイを見つけたユウタは、腕が取れるほど、強く振った 「あの屋根の上に……」 「あぁ、あれか、ってなんで降ろさねぇんだ……」 「だって、梯子とかないですから……僕じゃ無理ですよ」 カンダイは、あたりを見回し本当に何もないことを確認すると 上の死体に目をやる 「あっちゃちゃー、酷い仏様ー」 カンダイの横から、ひょいと出てきたのは、スズナ ここに、スズナがいるということは、スズナが見事勝利し、現場観察の権利を手に入れたようだ 「静かにしてろといっただろ……」 はぁと、ため息をつくカンダイをよそに ユウタは、びっくりして、口をパクパクとさせていた 「君は、まさか……」 「そ、あたしは、キッサキシティジムリーダー、スズナよ!」 スズナは、胸を張ってそう言い張る 「最近、シンオウは、大変なの………いくつもの町がやられたわ、いつ、ここに来るのかわからない…だから、どんな事件でも、見逃せないの、町のリーダーとしてね!」 スズナは、一方は、呆れ 一方は、唖然とする刑事に向かって語った
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