†第六被害者―血の舞踏会―†

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「なぁ、カスミ、なんで、虫ポケモンがダメなのに、エリカのバタフリーは、平気なんだ?」 疑問に思って尋ねるのは、タケシ 「だって、エリカのポケモンだもん、それにまだ、バタフリーは、ましよ!!それより、キャタピーとか………あり得ない!!」 カスミは、本当に気持ち悪いものでもみるかのように体をふるわせながら語ったタケシは、バタフリーは、それの進化系なんだが…と思ったが、あえて、突っ込むことはしなかった 「はいはい、わかったから、で、どうするんだ、これから?」 「そうね、一回、自分の町を守らなきゃダメでしょ?だから、帰るわ!」 「そうか、おい、ナツメ!!」 タケシは、協会本部からたった今出てきた人物の名前を呼んだ 「なんだ?」 「タマムシは、今、エリカ入院中で空なの………あなたが、一番、タマムシに近いわ、お願い、タマムシも一緒に守って欲しいの」 カスミがナツメのそばに行き、話しだす 「私がか?そんな大役を大して信じてもいない人間に任せていいのか?」 嫌みを含んだような顔でナツメは、言い放つ 「確かに、あなたは、未だ許せる相手じゃないわ、でも、あなたしかいないの……」 「どこの町も、自転車を使わなければ、ヤマブキを通らなくては、タマムシに行けない、だから、頼む、タマムシを守ってくれ」 タケシとカスミは、同時に頭を下げる 「…………仕方ないな、まぁ、これは、私のプライドに免じの話、貴様らに、同情したわけではない」 相変わらずの嫌みだが、ここは、そんなことに突っ込んでいる場合ではない二人は、全力で礼を言った 「ありがとう!!」
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