†第六被害者―血の舞踏会―†

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「はぁ~、船なんていつぶりやろか!!」 「フロンティア以来じゃないか?」 船の甲板にいるのは、ルビーとサファイア カントーに向かうため、クチバ行きの船に乗る 「全く、本当は、今日、協会から召集かかってたんだぞ、YOUたち………ま、図鑑所有者が相手じゃ断りもできないけどな」 「あはは、ありがとうございます、マチスさん」 船の運転席から顔を出す男は、クチバシティジムジムリーダー 先ほどの協会召集には、変わりの者に行かせてまで、ルビーとサファイアをホウエンまで迎えにいった 「全く、おまえら図鑑所有者は、いっつも……」 「Amazing……でしょ、聞き飽きましたよ、その台詞」 大袈裟に肩を落として、ルビーがいう 「そうだったか?」 ガッハッハと笑い、マチスが答える 「ん?なんやろか?あれ…」 先ほどまで、上機嫌に、海を眺めていた、サファイアが突然声をあげる 「なんだ?」 「渦がまいとると!!」 「あぁ、ここは、渦巻き島の海域さ、さ、そろそろ、カントーだ、おまえら!」
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