†第六被害者―血の舞踏会―†

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「レッドさん!走りながらでいいので聞いてもらえますか?」 「なんだ、ルビー?」 ルビーは、走りながら、レッドに並ぶ 「僕とサファイアは、ホウエンでイエローさんに会いました、だけど、様子がおかしかったんです…操られているというか、なんというか、人形のようでして……」 「人形?どういうことだ?」 レッドは、走りながらしゃべり続けるルビーに向かって問う 「つまり、向こうの言いなりなんです、言うなれば、糸のついてないマリオネットとでもいうのでしょうか…」 レッドは、ルビーの話を少し俯きながら、聞く 「だけど、最後に意識を取り戻したんです、イエローさん……だから、必ず生きてる、必ず助けましょう!」 レッドは、ルビーの方を向き、ニカッと笑い言う 「当たり前だろ!!」 笑顔だったレッドだが、その表情を一瞬、僕は、哀しそうだな、と思ってしまった……
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