†第六被害者―血の舞踏会―†

34/57
前へ
/328ページ
次へ
「うわっ!なんだ、この風圧っ!!」 「ただのかぜおこしなのに、この威力!」 スワロと対峙する、レッドとルビー 只今、二人で一辺にかかっているはずなのだが、彼の手持ちのドンカラス一匹にかなり苦戦している 「いったいどうなってんだよ!!ピカッ!十万ボルトォォオオ!!」 レッドは、風に向かいながら、ピカに指示を出す 「ピッカァッ!!」 ピカは、風に抵抗しながら、上へと跳躍し、森に差し込む月光にピカの体内にためられたエネルギーが反射している 「ここが、戦場じゃなければ、Beautiful!!と言ってしまいそうな美しい攻撃ですね!」 「はは、だと嬉しいね……」 しかし、ピカの十万ボルトは、ドンカラスを霞め、後ろ側の地面が焦げる 「くそっ!」 「まだまだ!NANA!!かみつくだ!」 グラエナが、威嚇の声をあげ、目の前の敵に向かい走りだす しかし、未だ攻撃の手を緩めないドンカラスは、そんなことにも気にせず 余裕な顔をしている NANAは、そのまま突っ込み、ドンカラスの後ろ側に顔から突っ込む 「あーあ、君たち、“みきり”も見切れないようじゃダメだねぇ……なんちゃって!」 スワロがドンカラスの後ろに構えて、NANAを拾い上げた 「はん、ポケモンなんか使ってなんぼだな!」 あははとばか笑いしながら、その場で腹を抱え込んで笑う
/328ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加