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「くそ、このわざ……カンナの技に似ている……手首足首から氷が広がる……」
「な、なんとか、ならないでしょうか?」
「わからない、ただ頼みがある、俺のポケモンを一旦ルビーに預かってほしいんだ、こいつらまで凍り付けじゃあ、かわいそうだろ?」
「レッドさん!まだ、あきらめたら……」
「いいから早く!!ここにずっといたら、ルビーも危ない!」
レッドは、ルビーに必死に訴える
横で見ていたピカは、かなり心配そうだ
レッドの叫びに応じ、レッドの腰から、モンスターボールを外すと、ルビーは、それをもち、レッドから離れる
「なにをごちゃごちゃ話す暇がありますか……さぁ、行きますよ、スワロ坊っちゃん」
「あぁ!!すいしょう………………“絶対零度”」
絶対零度
当たればどのように強靭なポケモンでも瞬時に瀕死となるわざ
所謂、一撃必殺
そのわざが身動きの取れないレッドと
しばらく離れたが、まだ十分に距離がとれていないルビーへと
襲い掛かる
もう全てが終わる……そう思った瞬間のことだった
「いやぁ、あっぶないなぁ、スイクン君!またまた、芸者がどうとかいう話なのかい?」
目の前に現れたのは、炎で身を包んだ鳥
形が人間状にかわる
赤髪を腰まで伸ばし一つにまとめ、赤い胸元が大きく開かれた開襟シャツを着て白いジーパンをまとう人物がルビーとレッドを背にスイクンと相対する
「貴様…………」
顔を歪め、不愉快なものでも見るかのような目付きで相手を睨み付ける
「相性は、オイラの方が有利だぜ?スイクン君!」
スイクンに対しこちらの青年は、腕組みをし、かなり自信満々、ご満悦のようである
「貴様…………
ファイアーか……」
「火炎ってよんでほしいなぁ~」
笑顔でファイアーがスイクンに返した
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