310人が本棚に入れています
本棚に追加
「さすが、グリーンね……」
ブルーは、独り言のように、ぼそっとそう呟く
「あぁ……育てる者ってのは、名だけじゃない」
ブルーの言葉にシルバーも同意する
「さっき捕まえたロコン、あたしじゃ正確に力量ははかれないけど、確実に30いや、40はあるかもしれない!!」
「それなら、なぜ進化させないんだ、グリーン先輩は……」
「わからない、何か戦略があるかもしれないわね」
ブルーとシルバーは、草むらでグリーンとヤヨイの試合を見守っていた
「ロコン!火炎車!!」
グリーンの攻撃は、一層荒々しくなる
「あらら、反撃するのが手一杯かしら?」
「……………っ……!」
グリーンは、肩口を押さえながらよろよろ立ち上がる
「うるさい、まだ、始まったばかりだ」
「無駄よ、まず、たった一匹であたしたちに立ち向かおうって構えがよくないわ!」
ヤヨイは、オコリザルに攻撃命令をしながら話す
だが、攻撃命令を口に出さない
まるで、口に出さなくとも、ポケモンに届いているかのような………
「ポケモンは、ポケモンはゴミじゃないわ!!」
ヤヨイから出た、予想外の言葉に一瞬気を緩めたグリーンは、オコリザルのからてチョップをもろにくらった
最初のコメントを投稿しよう!