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「皆さんにお集まりいただいたのは、他でもない、先日起こったミナモシティ、民宿モナミへの襲撃と他地方でのゴタゴタについてだ」
ナギは、丁寧に事の次第を説明する
皆、先ほどまでの自由な様子が消し飛び
水を打ったように静まり返る
先日起こったホウエン内での襲撃は、勿論
ジョウトの小さな新聞会社の新聞テロップに乗るようなほんの小さな記事から始まったこの事件の数々
全ての鍵は、一体どこにあるのか
まず、敵のやりたいことが読めない
「私、思うんだけどさ……」
ナギが一通り発言が終わったあと、アスナが小さく手を挙げる
「どうした?アスナ」
「うん、あのさ今回は、モナミが定休日だから、人がいなくて死傷者がでてないけど、それも向こうの狙いかな?それとも本当にただのミスか……だけど」
「アスナの言いたいことは、わかるんだが私には、ミスであるようにしか思えない」
ナギが首を傾げながら答える
「そうですよねぇ、だけどおかしいんです、ポケモンがいないんです、一まとめで民宿のポケモンがいなくなったということです」
「まるで、ハーメルンだなぁ……」
アダンが呟く
「ハーメルン?」
皆が同時にアダンを見つめる
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