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―ヤマブキ総合病院
点滴が滴るのを横で見ている少女は、依然、少年のそばを離れない
この少年が倒れて丸2日、医師曰く、命に別状は、なく、病状は、快方に向かってるらしい、だが
「ゴールド………あなたは、一体誰に襲われたの?」
彼女、クリスは、泣きながら、ゴールドのそばにおり何度も同じ質問を、壊れたラジオのように繰り返し繰り返ししていた
病室には、彼女のすすり泣く声と、心拍数を測る機会の音だけが鳴り響いていた
だが、沈黙を破る音がして、一人の少年が入ってきた
「あややや、病室間違ったかな?………いや、あってるか、ゴールドさんの病室ってここだよね?」
「………?そうだけど」
クリスは、涙を拭い、少年を見る
少年の風貌は、桃色の髪に青みがかった瞳、身長は、せいぜい135程度
ぴんくのパーカー、半ズボンである
「君は………?」
「僕?僕の名前は、“ミュウ”だよ!!」
少年は、にっこり笑って告げる
「ミュウですってぇ〰!!あのポケモンの?」
「うん、詳しくは、ポケモンの魂が人間に入ったものだよ」
ポカンと何も言えずにいるクリスをよそに、少年は、話を進める
「僕の目的は、“ポケモン誘拐事件”の解決、そのために、便利だからって、アルセウス様が人間にしてくれたんだ!シェイミは、そのこと覚えてないらしいけどね……」
依然、ぱくぱくと口をうごかしながら、驚くクリスは、やっとのことでしゃべりだし
「シェイミって……他にもいるの?」
「うん!ジョウトに“ミュウツー”と“ジラーチ”、カントーに僕と“シェイミ”ホウエンに、“レックウザ”と“セレビィ”、シンオウに“マナフィ”と“ギラティナ”が行ってるよ!」
「そんなにたくさん」
クリスは、体勢を整え、ミュウに近づく
「僕らの第一目的は、図鑑所有者に会うこと、今ごろ皆、君たちに会ってるはずだよ!」
笑顔でミュウは、応える
クリスは、とりあえずこの少年に事情を聞くことにした
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