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―サントアンヌ号シンオウ特急内
「まぁ、素敵な、船!」
目を輝かせ、船内を歩き回る少女の名は、プラチナ
れっきとした11人目図鑑所有者である
「パールー、美味しそうなものがいっぱいだよ~」
この少年は、ダイヤ
いかにもボケていそうな成り立ちだが、実際ボケている
「ったく、お嬢さんもダイヤも遊びに行くんじゃないんだぜ?」
この三人の中でも一番しっかりしてそうな少年の名はパール、漫才では、ツッコミというたちいちである
「ごめんなさい、パール、でも、カントーにつくには、まだ、お時間がたっぷりあります、パールも寛いだらいいですわ」
ぱっと明るい顔を見せながら、パールに微笑みかける
パールは、常にプラチナのこの表情には、滅法弱く、今回もまた、従わざるを得ないのである
「わわわ!」
とそのつかの間、ダイヤは、二人の少年とぶつかり、転げる
「何やってんだ、ダイヤ!」
パールがすぐに駆け付ける
「ごめんなさいまし、お怪我は、ございませんか?」
「申し訳ございません、お坊ちゃん」
二人の少年に手を差し出され、両人の手を借りて、ダイヤは、起き上がる
「いやぁ、オイラの方こそ、前ちゃんと見てなくてー」
あははと笑いながら、ダイヤは、周りにぶちまけたものを拾い上げながら言う
そこに、少年二人が目に留まったのは、ポケモン図鑑
「もし、君はもしかして、図鑑所有者かい?」
「なのかい?」
少年達が問う
「うん、そうだよ~、オイラ達は、図鑑所有者だよ」
二人の表情は、明るくなり、三人に向かって言った
「僕は、“マナフィ”だよ」
「私は、“ギラティナ”と申します、よしなに」
「え、マナフィにギラティナと申しますと、あのポケモンの?」
プラチナが尋ねる
「うん、そうだよ!!僕らは、人間にポケモンの魂が入ったものなんだ!擬人化ってやつだよ!」
なるほどと納得できるほど
よくみればわかる
小さな少年“マナフィ”と名乗った方は
薄青い髪を後ろに一まとめにしており、目の周りには、黄色いアイラインがある服装は、セーラー服である
一方、“ギラティナ”と名乗った方は、漆黒の髪をし、瞳は、赤い、切れ長の目をし、どこか、大人の雰囲気もでていた
服装は、紺のスーツである
「あのね、僕達もね、あの事件を追ってるんだよ!」
一言そういうと、マナフィは、かけていってしまい
「じゃ、またあとでねー」
と言いのこして
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