†第八被害者―幻影修行―†

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「よろしく……」 「………」 (本当に何も言わないのね) ブルーは、腰につけたモンスターボールを投げる 「いって!ニャース!!」 ブルーは、ニャースを繰り出す すると、ダークライは、ニャースの方に手を向け (手と呼べるかは、別だけど) なにやら念じ始める ここで、パールなら、気付けたはずだが、生憎ブルーにそんな能力がなかったので、技が解き放たれる、ほんの少し前に気付く 「催眠術だわ!!危ないよけ………」 時すでに遅し…… ニャースは、糸が切れたように眠り出してしまう 「ニャース!!…………え?夢を見てるの?………」 「うん、ブルーさん、君は、知ってるかな?“あくむ”ってわざと、ダークライの特性“ナイトメア”これらが同時発動した時点でもう、バトルは、ほぼ終わりだよ……」 カイオーガがブルーの背後で説明をする 「ほら、よそ見してると……」 カイオーガが指差した方向に目を向けると、既にやられたニャースが瀕死状態で横たわっていた 「ニャース!!」 ブルーは、ニャースに駆け寄る それと同時にダークライは、技をやめる 「………………人間化して戦った方がいいか?」 ダークライは、カイオーガとグラードンの方に向き尋ねる 「あぁ、その方がいいな!」 「うん、ブルーさんが、あくむとナイトメアに慣れるまでは、その方がいいね!」 ブルーは、三人の会話を呆然と聞く しかし、はっとなり、三人に問う 「人間化って何?何か変わるの?」 慌てるブルーに、カイオーガは、至って冷静に応える 「あ、知りませんでしたか?人間化って言うのは、所謂擬人化で、人間化すると能力が極端に抑えられるんです」 「人間化状態の制限は、約80%………だから、ポケモンに戻ったときの数値は、人間化のときの約五倍…」 カイオーガの説明の説明から、グラードンに説明が移る ブルーは、その言葉に息を飲む 五倍………… でも、もしこれが本気なんだとしたら、まだ、なんとか…… 「あ、ちなみに、今のダークライ、本気の1/10だったよ!」 「………………えぇぇぇ!!」
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