†第八被害者―幻影修行―†

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第一世界 ここは、レッドの世界 「ここは、どこだ?さっきまで、ピカを追いかけてきたはずなのになぁ……」 レッドが今いる場所は、見たことのない町 古風ヨーロッパの街並みが全貌に広がる レッドの横を何人かの子供が駈け抜けていく 一人の少年がレッドとぶつかりこける 「あ、ごめん、大丈夫か?」 「うん!それよりさ、お兄ちゃん!!そんなとこにいるとエドワード様の講演見逃しちゃうよ!!」 「エドワード様?」 「え?知らないの?あのお城に住んでるんだ!」 レッドは、少年が指差した方向に顔を向けた 立派の城で城壁は、白雪のように白い 絵本から飛び出したようなメルヘンで、女の子が喜びそうなお城だった 「へぇ、立派だなぁ……」 「お兄ちゃんもしかして、旅の人?」 「うん、まぁね、そんな感じだよ」 「そっか、じゃ、一緒に行こうよ!」 「え?いいのか?」 「うん!」 レッドは、少年に連れられ城前広場へと向かった
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