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「やっぱり、いたか……レッド」
「やっぱりってどういう意味だよ……」
レッドとグリーンは、手を伸ばせば触れられる距離にいる
その方が会話がしやすいからだ
「………さっき、この城でお前のポケモンを見つけた」
「な、本当か!それ!!」
「あぁ、確かだ」
レッドの顔には、もう歓喜しかない
そして、城へと走りだすレッドをグリーンが制する
「まぁ、待て、レッド」
聞いたこと
言った覚えのある
セリフ
グリーンがレッドを制するのは、日常的なことのようだが、最近は、あいもしないため、なんだか、懐かしく感じる
「なんで、止めんだよ!」
「考えてもみろ、今、お前丸腰だろ?」
最初、レッドは、なんのことかと思ったが
腰に手をあて、はっとする
「そか、俺今手持ちゼロでした」
ペロッと舌を出して笑うレッドに
呆れてグリーンがずっこける
「ったく、お前は!!そこらにいる、奴隷ポケモンを連れていくのが良さそうだな」
「え?でも、ここのポケモンだろ?」
「この時代にモンスターボールは、発達していない、一匹一匹ボールにいれていたら、膨大な時間がかかる……だから、大半は、野生のままだろう」
グリーンの話に納得したレッドは、早速辺りを見回す
そうすると材木を重そうに運ぶチコリータを見つけた
「よし、あのチコリータにしよう!!」
レッドは、チコリータに近づいていくと、チコリータは、少し怯えて体を震わす
「………怖いのか?そっかそうだよな、大丈夫だよ、俺は君を奴隷扱いしたりしないさ」
レッドは、チコリータに手を伸ばす
チコリータは、レッドの手が出た瞬間、怯えて目を瞑る
恐らく、酷い虐待にあってきたのだろう、反射的にとってしまう行動なのだ
しかし、いつまでたっても叩かれる様子は、なく
恐る恐る目を開くチコリータの前には、笑顔の少年がいた
チコリータは、少しずつレッドに近づくと
何もされないと分かったのかレッドに近づいて、レッドの手を舐めた
「よーし!チコリータ!お前は、今日から、仲間だぜ!!」
レッドは、チコリータの頭を撫で抱き上げた
チコリータは、とても嬉しそうに頭の葉っぱを回転させていた
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