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「はぁー、迷いましたね、完全に」
プラチナご一行様は、未だ、セキチクあたりをうろついていた
「本当だねー」
「まいったな」
知らない土地に慣れないためか、どこを見渡しても、何もわからない
とくに、セキチク周辺は、森が多く、迷いやすい
なんでも、サファリパークがあるからとかなんとか…
とにかく迷惑な話である
「お困りのようですわね、庶民の方々」
すると突然、木のうえから、少女の声がした
「ま、一人は、別だけどね!」
ふわっと着地すると、スカートの裾を持ち上げ、少女は、一礼する
「ごきげんうるわしゅう、プラチナお姉様」
プラチナに向かい、全力の笑みをみせる少女の容姿は、とにかく幼いということだ、10歳いってるかいってないかという感じである
ふわふわのピンクのドレスを着て、手には扇が握られている、髪は、長くウェーブし、リボンのようなもので止めていて、目は、宝石のような煌めきがある金色をしていた
「あなたは、何者ですか?私は、あなたに会った覚えは、ありません」
「あら、申し訳ございません、お姉様、ステラ、あれを持ってきなさい」
「はい、かしこまりました!ヤヨイ様」
突然現れた、メイド服の女性は、エプロンのポッケから何かを取出し、少女に渡し、消えた
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