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「私、こういう者ですの」
プラチナは、ヤヨイと呼ばれた少女から、なにやら、紙を受け取っていた
「意味がわからないよー、パールー、なにが起こってるんだよー」
「俺に聞くな!」
パールとダイヤは、二人の意味不明なやりとりを、じっと見ていたが、ダイヤがついに痺れを切らし叫ぶ
「静かにしなさい、そこの間抜けそうな従者、お姉様が集中して文書をお読み中よ!」
プラチナとの扱いの差は、まさに、月とスッポン、コイキングとギャラドスほどの違いがあった
ヤヨイは、ダイヤを叱咤すると、プラチナに向き直り、真剣にそれを見つめる、プラチナに再び微笑みをぶつける
「なるほど………よく理解しました」
プラチナは、文書を読み終える
「じゃあ!」
「しかし、それは、出来ません、私は、やらねばならないことがあるんです、あなた達の仲間になどなる気はありません、そう、“シンオウポケモン誘拐事件”の犯人さん、船で招待状を送りつけたのも、あなたですね……」
ダイヤとパールは、ポッポが豆鉄砲食ったような顔をし、プラチナの言葉をきいていた
「あは、あはは、あははははは、そのとーりよ、よくわかりましたわね!褒めてつかわす、ご名答よ、お姉様」
ヤヨイは、腹をかかえながら、クックッと余韻を残した笑いにかえながら、プラチナを睨み付ける
「あーぁ、すぐわかっちゃうなんて、つまんない、ま、いずれわかることだからいっか、ステラ、出て来て」
「は、ヤヨイ様、何でしょうか?」
「交渉決裂みたいなの、この事実知られると不味いからぁ~」
言葉をためたあと、はっきりこう言った
「消しちゃって♥」
その言葉に反応し、ダイヤとパールがポケモンを出す
………が、それよりはやく動いたのは昼間出会った、二人の少年だった
「きゃ、何するの無礼者!」
ギラティナの方がヤヨイを抑え
マナフィーがステラと対峙している
「はやく逃げてください!」
マナフィーが叫ぶ
一瞬、ためらいながら
はやく!と促す、言葉を聞き、三人は、全速力でセキチク方面へとにげていった
「ち、ステラ、一回退散よ!」
マナフィーと対峙していた女性が、振り返り、ヤヨイをつる、消えてしまった
「逃げられちゃいましたか……」
ギラティナが残念そうに、空を見上げていた
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