†第四被害者―記憶喪失―†

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「えぇぇぇ、また事件ですか!?」 イエローのあまりの驚きように、レッドは、少し身動ぎをする 「どうしたんだ?」 「あ、いえ、すみません、また事件出そうです、しかも、セキチクとミナモで…」 「な、それは、本当か?」 「はい………え?あ、ごめんなさい、ブルーさん、で、次の作戦って?」 電話の相手は、ブルー 何やら新たに作戦を思いついたようだが、あまり良い予感は、しない 「えぇ!?ボク達がですか!?」 素っ頓狂な声をあげながら、イエローは、レッドの方をポカンと見つめた するとイエローは、声を潜めて 「む、無理ですよ、だいたいなんで、ボクが、貴族なんか………レッドさんが執事ってなんで、そうなるんですか?」 『ほほ、ま、いいからいいから、頼んだわよ』 「え、ちょ、ブルーさん!!」 ツーツーと通話切れの音だけが響き、一時の沈黙が生まれる 「聞いたとおりです、なぜか、ボクがお嬢様になって、レッドさんが執事っていう設定に………」 「はい?もうわけわかんないな……」 しどろもどろになって、ヤマブキを歩くとある店を見つける 二人は、見つめあったのちに 仕方ないか、とその店に入った そして、表紙の絵のような、微妙な関係になったのである
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