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どこかの王室
まさに城というべきか
霧の中にまがまがしく立っている
不穏な空気が、城をつつみ、塀に群がるヤミカラスとズバットの目が怪しく光る
そこの門に一人の少女が降り立つ
「あぁん、もう、最悪ー!!ありえんプーじゃない!?ねぇ、ステラ!!」
「はい、ヤヨイ様」
「あー、もう、嫌、さっさと帰って、お風呂よ」
「はい」
門をあけ少女とメイドは、その城へと入っていく
城へ入ると、陰険な絵画が並ぶ大広間が現れ、左右に別れた階段、あちらこちらにたくさん出現する扉がある
その扉をあけ、先へ進み、奥へといくと
王室が見える
ヤヨイは、王室の扉をあけ、玉座に跪く
「ヤヨ?報告、手土産無しに帰ってくるなとなんども言ってるじゃないか」
「は、すみません王様、私の不注意により、ターゲットを逃しました、しかし、面白い報告がありまして……」
「面白い報告?」
王と呼ばれた、人物は、頭の王冠の大きさとは、不釣り合いな、小さな体をし、どちらかというと王子ではないかという、見た目がだいたい20歳ぐらいだろうという少年
その王と呼ばれた少年は、不気味な笑みを浮かべて、次のヤヨイの答えを期待して待っていた
「は、実は最近、ヤマブキ方面にて、なかなかの、貴族とおもわるる二名を発見」
「そう、じゃ、プラチナの行方を追いながら、その二人も連れておいで」
「は、わかりました」
「次、失敗したらお仕置きだよ」
「はい、では、失礼します」
ヤヨイは、しぶしぶと王室をあとにした
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