†第四被害者―記憶喪失―†

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どこかの王室 まさに城というべきか 霧の中にまがまがしく立っている 不穏な空気が、城をつつみ、塀に群がるヤミカラスとズバットの目が怪しく光る そこの門に一人の少女が降り立つ 「あぁん、もう、最悪ー!!ありえんプーじゃない!?ねぇ、ステラ!!」 「はい、ヤヨイ様」 「あー、もう、嫌、さっさと帰って、お風呂よ」 「はい」 門をあけ少女とメイドは、その城へと入っていく 城へ入ると、陰険な絵画が並ぶ大広間が現れ、左右に別れた階段、あちらこちらにたくさん出現する扉がある その扉をあけ、先へ進み、奥へといくと 王室が見える ヤヨイは、王室の扉をあけ、玉座に跪く 「ヤヨ?報告、手土産無しに帰ってくるなとなんども言ってるじゃないか」 「は、すみません王様、私の不注意により、ターゲットを逃しました、しかし、面白い報告がありまして……」 「面白い報告?」 王と呼ばれた、人物は、頭の王冠の大きさとは、不釣り合いな、小さな体をし、どちらかというと王子ではないかという、見た目がだいたい20歳ぐらいだろうという少年 その王と呼ばれた少年は、不気味な笑みを浮かべて、次のヤヨイの答えを期待して待っていた 「は、実は最近、ヤマブキ方面にて、なかなかの、貴族とおもわるる二名を発見」 「そう、じゃ、プラチナの行方を追いながら、その二人も連れておいで」 「は、わかりました」 「次、失敗したらお仕置きだよ」 「はい、では、失礼します」 ヤヨイは、しぶしぶと王室をあとにした
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