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一方、その不思議な貴族はというと……
「何故、ポケモン達をさらう必要があるか、まったくわからん」
「そうですね、お嬢様」
本当に大したものだと言える、この二人の演技
こんなにも二人の演技力が並外れているとは、多分
図鑑所有者の誰もが知らないことである
(レッドさーん、ボクやっぱやですよ~)
(そんなこと言わないで、少しの我慢だからさ)
(わかってますけど)
二人は、ひそひそと喋りながら、ヤマブキシティジムへと歩き
時々、あのような演技をしていた
(とりあえず、今のイエローは、上流階級の英国風貴族、それらしくしてくれれば大丈夫だよ)
(そうでしょうか……)
レッドは、イエローにウインクをすると、また、執事モードへと戻った
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