†第二被害者―脅え―†

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―ハナダシティ、岬 「はぁ~、信じがたいニュースやなぁ…」 「全く困るわ、私の町でこんな事件」 声の主は、独特な関西弁でしゃべる男性が、マサキ 隣でしゃべる、亜麻色の髪を首にかかるほどの長さで切りそろえている女性、ハナダジムリーダーカスミである どうやら、カントーでも、ほぼ同時刻に、“例の事件”が起こったらしいのである 「やんなっちゃう、狙われたのは、すんごく貧乏なおうちで最近お金に困っていたおうちなの」 「そこんとこの、ガーディがかい……かわいそやなぁ…」 「えぇ、なんでも、番犬用にかってらして、とっても大事に育てられたそうよ」 「そうか、なら、えろぅ辛かったやろなぁ……」 そのガーディの持ち主は、ポケモンブリーダーの夫婦のポケモンで、普段から、かなり可愛がって育てていた 私が、現場を見に行ったときには、夫婦は、泣きじゃくって警官に、私の、私達のガーディをかえして、これ以上私達から、何を奪う気よ。と叫んでいたのが聞こえたのは、記憶している ただ、その先、きいたもの見たものは、完全に消えていた ショックすぎた とりあえず、今日は、ハナダの外れに住んでいる、この人に、何か知らないかを聞きにきたところである 「そうね……ま、ありがとう、あなたもみてないなら、一回マサラに行ってみるしかないわね…」 「せやかて、レッドに会いたいだけやろ」 「ち、違うわよ!!」 「あやしなぁ」 マサキは、ニヤニヤしながら、私を見ていたが、完全に図星である 「とにかく、行ってみるわ、じゃあね」 「おぅ、きぃつけてな」 マサキの家のドアを乱暴にしめ、マサラへ急いだ
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