†第四被害者―記憶喪失―†

28/29
前へ
/328ページ
次へ
暗がりの中、不穏な城に連れてこられた、イエローとプラチナは、王室へと通された 「王様、お望みのものを…」 ヤヨイは、王に跪き イエローとプラチナは、 王を睨み付ける 「やぁ、おかえり、ヤヨ 君はいい子だね、後で褒美をあげよう。そして、はじめまして、イエロー、プラチナ、君たちに逢いたかったんだ…」 王は、不敵の笑みを浮かべ二人を見下ろす 「一体、ボク達になんの用なんですか!」 「いい質問だ、イエロー、君たちは、僕の新しい計画への前進に必要なんだ」 「なぜ私達でなければならなかったのでしょうか?」 「それはね、プラチナ」 ギシッと玉座を音をたてながら、立ち上がり 王は、二人の目の前にたつ 「“君たちのような”女の子は、これからの惨劇の素晴らしいヒロインになるからさ」 「ボク達のような?」 「あぁ、君たちならすぐに理解出来るはずさ」 そう言い残すと王は、玉座に戻り まるでゲームでもしているかのような 楽しそうな笑み……… 僅か18ほどの少年の王様は、お望みのお姫様を手に入れご満悦 ヤヨイは、この瞬間ほど、気に入らない瞬間は、なかった
/328ページ

最初のコメントを投稿しよう!

310人が本棚に入れています
本棚に追加